内容説明
読めば作品舞台を訪ねたくなる!古典文学から現代文学まで、三重県にゆかりの作家たちの作品を味わい尽くす。『となりの文豪』に続く待望の続編。
目次
『今昔物語集』における蜂襲撃事件―百鬼夜行絵巻かピカレスク小説か
『東海道中膝栗毛』に描かれた三重の女性たち―したたかで愛すべき人々の群れ
大黒屋光太夫を追う―井上靖、吉村昭、二大文豪が描く漂流文学
鈴木小舟の歌―その過酷で華麗なる人生を辿る
斎藤緑雨と樋口一葉―蛇蝎のごとき男のまごころ
佐佐木信綱の人間交流力―才女たちを応援する文豪先生
『押絵と旅する男』における「海女」―江戸川乱歩の三重
宮尾登美子、その豊饒の世界―『伽羅の香』の舞台へ
無冠実力作家の「鳥羽三部作」―山本周五郎の三重
三島由紀夫の『潮騒』を読む―古代さながらの伊勢海の恋
笙野頼子という作家―「新人賞三冠王」の世界
著者等紹介
河原徳子[カワハラトクコ]
徳島市生まれ。「朗読文学サークル パティオ」(5部門)主宰(パティオ読書会/源氏物語を原文で読む/文章教室「言の葉」/文章教室「円虹」/よっかいち朗読文学の会)。現在、三重県生涯学習センター、その他県内のさまざまな市町村の講座、愛知県、岐阜県の図書館講座の文学講座講師を務める。三重県総合文化センターにて、源氏千年紀の年より「源氏物語を原文で読む」講座をスタート。以後、『平家物語』『枕草子』『方丈記』その他の古典文学作品を講義している。鈴鹿市文芸賞選考委員、鈴鹿市文化振興事業団ビジョン策定委員、鈴鹿市児童詩コンクール選考委員、鈴鹿市文化財保護委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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