内容説明
モダン都市の光と影。カフェ、遊郭、百貨店、ホテル、動物園、映画館、商店、レコード…。地域に残された歴史資料で、まちの表情をひもとく。
目次
1 大名古屋の誕生(「大名古屋」の誕生―都市計画構想のゆくえ;大須路次徘徊―昭和5年の大須レポート ほか)
2 遊興地名古屋の風景(幻の八事遊園地―郊外開発の夢;名古屋市営動物園の移転―鶴舞から東山へ ほか)
3 生と死の生活史(スペイン風邪がやってきた―100年前の危機に学ぶ;第二次世界大戦の経験―祖父母の戦争を聞く ほか)
4 戦前愛知のすがた(豊橋市 豊橋のシンボル「市電」;豊田市 矢作川の越戸発電所と印半纏 ほか)
著者等紹介
溝口常俊[ミゾグチツネトシ]
1948年、名古屋市生まれ。1979年、名古屋大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、名古屋大学名誉教授。専門は歴史地理学、地域環境史、南アジア地域論。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaharada
3
丙午のはなし、悲劇すぎる。統計グラフでみると、へぇーそんな迷信あったんだーくらいに思ってたけど、20代前後のたくさんの女性が自殺までも追い込まれてしまってたとは。。周囲のいびりから悲観してって、ひどすぎる。迷信や思い込みに支配されてたら、もっと世界をみないとですな。 稲永遊郭の説明がわかりやす。2023/05/20
kaz
1
愛知県そのものにあまり興味は無いが、遊廓の雰囲気はどこの地域もあまり変わらないようだ。尤も、写真が小さくて、細部はよくわからないが。図書館の内容紹介は『愛知県の大正・戦前昭和とはどんな時代だったのか。名古屋誕生のいきさつ、遊園地や劇場、遊郭といった遊興の風景、流行病や戦争にまつわる悲劇などを、古地図や写真とともに紹介する。雑誌「明粧夜の名古屋」も復刻・収録』。 2023/04/05