内容説明
名古屋の街は石だらけ。地下街のアンモナイト、赤いガーネットが埋まる床…世界や日本各地からやってきた石材には、地球や街の歴史が秘められている。
目次
第1章 化石探しならこの石材に注目!
第2章 海外の有名大理石の模様を楽しむ
第3章 海外産の石の結晶にほれぼれ
第4章 東海地方産のクラシック石材
第5章 名古屋で見られる国産の有名石材
第6章 名古屋石材めぐり
著者等紹介
西本昌司[ニシモトショウジ]
“街角地質学者”、愛知大学教授。博士(理学、名古屋大学)。専門は地質学、岩石学、石材。広島県三原市出身。筑波大学第一学群自然学類卒。同大学大学院地球科学研究科修士課程修了。名古屋市科学館学芸員などを経て現職。名古屋大学博物館研究協力者、NPO法人日本サイエンスサービス理事などを兼務。地球科学の普及に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
9
名古屋のビル・商業施設・役所などの建築物で使われている石材やそこに埋まっている化石などに着目した一冊。岡崎・岐阜などの石材のまちから近く、江戸時代から良質な石材をふんだんに用いてきた土地柄であり、名駅や栄では特に世界中から多種多様な大理石が様々な建築物に使われてきた。その中にはアンモナイトやベレムナイトをはじめとする化石のあるものも少なくない。名古屋の街中で地質学の勉強ができる。一方で再開発によりこういう建物が失われたり、人工物であるセラミックのタイルに置き換わるなどして、良質な石材が少なくなってきてる。2022/05/25