内容説明
都市において、港湾がいかなる意味をもっているか。その歴史的発展にどのように関わってきたか。港湾という交通現象を空間的視点から探る。
目次
都市と港湾に対する地理学からのアプローチ
港湾の地理的条件と港湾機能の維持
都市、水上交通、港湾の歴史的発展
日本における都市と港湾の歴史的発展
近代日本における港湾建設と都市の発展
戦後から現在までの日本の港湾と都市
都市と港湾の地理的関係と港湾の発展
港湾地域と港湾ネットワークの空間構造モデル
港湾経営と港湾投資がもたらす経済的影響
港湾のヒンターランドとフォアランド
港湾と背後圏を結ぶ連絡交通路の戦略性
自動車の輸出・輸入港と都市との関係
著者等紹介
林上[ハヤシノボル]
1947年岐阜県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科史学地理学専攻博士課程修了、文学博士(名古屋大学)。名古屋大学名誉教授。現在、中部大学大学院国際人間学研究科歴史学・地理学専攻人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イツシノコヲリ
1
人文地理学者が主に近代以降の港湾について書いている。第四章では日本での古代から近世までの港の歴史的発展について扱われている。コンテナの発明が港湾の転換点であることや都市と港湾の地理的関係についての理論を理解することができた。三河港が海外の自動車を日本に輸入する拠点であったことは意外だった。内容は専門的だが、税込2420円と安い。まあ専攻に関わるのでまた読みなおすことにしよう。2022/12/21
こずえ
1
港湾が歴史的にどのように発展してきたかがわかる。これは都市工学、地理学だけでなく史学系の人も読むと水運史や都市史の理解に役立つ2018/05/05