内容説明
「移民文学」から「世界文学」へ―。共鳴し、反射するエクリチュール。ゆらぎ、きしみに苦悩しつつも、「世界文学」へと飛翔する異郷者のパトス―。新たなる文学言語創造への果敢な挑戦をとらえた先駆的論考集。
目次
アラブ・フランコフォニーと越境の文学―アルジェリア・レバノン・エジプト
グリッサン、フォークナー、サン・ジョン・ペルス―ポストプランテーション文学論の試み
フォークナーの『寓話』と越境
アメリカ合衆国スロヴァキア系集団の祝祭
多和田葉子の鳥類学
わたしの語り、わたしたちの語り―ドイツ連邦共和国において一九八〇年代に書かれたポーランド語文学を通して
異彩のダイヤモンド―E.S.エツダマの作品における異化効果
「移民文学」から「世界文学」へ―二つのシンポジウムを中心に
著者等紹介
土屋勝彦[ツチヤマサヒコ]
名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学(文学修士)。名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授。ドイツ・オーストリア現代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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