イスラームとモダニティ―現代イランの諸相

イスラームとモダニティ―現代イランの諸相

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784833140362
  • NDC分類 302.263
  • Cコード C3033

内容説明

イスラーム社会と「民主主義」、「人権」、「フェミニズム」そして「市民社会」との関係をどう捉えるか―。9.11同時多発テロ以後のイランを取りまく国際情勢を踏まえ、西欧と葛藤するイスラーム社会の変容に迫る。

目次

第1章 イスラームと植民地主義―アフガーニのパン・イスラミズムの思想と反帝国主義闘争
第2章 冷戦下のイラン―イラン・ナショナリズムと米国の国益
第3章 イスラームと民主主義―イランの統治構造と民主化
第4章 イスラームと市民社会―イランのガバナンスと市民社会
第5章 イスラームと「文明間の対話」―ハータミ政権のデタント外交
第6章 イスラームと人権―ムハンマド・タキィ・ジャアファリ師のイスラーム的人権論
第7章 イスラームとフェミニズム―革命後イランの女性の社会進出
第8章 イスラームとヴェール―再考
終章 立憲革命、白色革命、イラン・イスラーム革命―三つの革命、あるいはひとつの革命

著者等紹介

中西久枝[ナカニシヒサエ]
Ph.D(カリフォルニア大学)。1958年生まれ。静岡市出身。大阪外国語大学卒。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院歴史学研究科博士課程修了。1999年名古屋大学大学院国際開発研究科助教授を経て、2001年大学院教授(現職)。2001年4月から9月までイラン外務省国際問題研究所客員研究員。専門は、現代イランの政治と社会、イスラーム世界のジェンダー問題
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感想・レビュー

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てれまこし

5
タイトルとは違って良質な地域研究であった。ジャーナリズムの表面的報道とは違って、その国の言語を知り、歴史や文化を学んだ人の目から見たイランである。我らから見ればよく知らない国の専門家、イランから見れば親イ、知イ知識人である。こんな人々をもっと増やして、その人たちの話に耳を傾けるようにならなければ、いくら英語を教えて「イスラム」や「モダニティ」の耳学問をしたところで、グローバル社会になるわけがない。聖職者に支配される神政国家というイメージの裏には、より複雑で動的な近代社会があって、日本にとっても他者ではない2019/08/23

Kenji Suzuya

0
ハータミー政権下のイランを主に対象として、外交政策や社会問題などを幅広く扱う。市民社会、民主主義、人権、フェミニズムなどテーマは多岐にわたる。もったいなかったのは、基本的には言説が分析の中心であったことである。現地体験をより豊富に盛り込んだ方が、実態をより適切に示すものとなったのではなかっただろうか。特に、女性問題についてはなおさらである。2014/10/18

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