内容説明
…紙のないトイレに戸惑い、田舎道をジープで走り、国境警備の笛にビビり…、どこへ行っても笑顔だけが名刺代わり…海峡は土地を隔て、人々をつなぐ。時空を超えて、彼の地の風と香りを伝えたい。ひとりの地理学者が三〇年間温めた感動の記憶。
目次
序章 時は流れて(2019)
第1章 悠久のトルコ(1988)(ボスフォラス海峡との出会い;北アナトリア断層の謎を追って;ジープで走るトルコの田舎 ほか)
第2章 東欧革命前夜のバルカン半島(1988)(バルカン上陸;ドナウ川の流れ;ブカレストの街角 ほか)
第3章 激動の世紀末を越えて(2019)(イスタンブール新空港;ボスフォラス海峡の今;イズミット・コジャエリ地震から二〇年 ほか)
著者等紹介
鈴木康弘[スズキヤスヒロ]
名古屋大学減災連携研究センター教授。1961年愛知県岡崎市生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。専門:変動地形学、災害地理学。日本学術会議連携会員、国際地理学連合(IGU)日本委員会委員長、地震調査研究推進本部専門委員、国土地理院活断層情報整備委員会委員、原子力規制委員会外部有識者、名古屋大学災害対策室長、総長補佐等を歴任。自然地理学の基礎研究を進めると同時に、活断層研究を通じて地震防災に取り組み、日本活断層学会の創設を呼びかけ、事務局長を担う。また、活断層自治体連携会議を立ち上げ、世話人を務める。モンゴル、サハリン、トルコ、台湾、韓国、中国などで活断層調査を行い、近年はモンゴル国立大学内にレジリエンス共同研究センターを立ち上げ、JICA草の根技術協力事業も進める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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