内容説明
アートの「過去・現在・未来」を旅して―アートに刻印された時間の記憶をたどり、20世紀アートの諸相を再訪する。新たなるアート概念の創出へ跳躍する彫刻家による最新エッセイ。
目次
無謀ともとれる実験―ヨーロッパの独自性と健全性ヴェネチア・ビエンナーレを見て
欧の景観彩る攻撃性―風物と化した挑戦的な空間
ギリシァの西瓜喰い名人
今、何故仮面か―彷徨える肖像たちへの憧憬と憐憫の旅
愛知県芸術文化センターへの期待と提言―「名古屋弁文化圏」巻き返し願う美術館
再見・愛知県文化会館―「県美」の搬入口
名古屋ボストン美術館への期待―見逃がせない波及効果新しい「国際交流の場」確立へ
遊び心のある論議を―「騒動」の次元には閉口
古代彫刻の美―ヴァチカン美術館展によせて
雲のような彫刻家たち―アルプ展を見て〔ほか〕
著者等紹介
石黒鏘二[イシグロショウジ]
1935名古屋市に生まれる。1958東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。1969ジャパン・アート・フェスティバル(東京国立近代美術館)。1972桜画廊にて個展(’87まで5回開催/名古屋)。1973第1回彫刻の森美術館大賞展(箱根)。1977第3回彫刻の森美術館大賞展(箱根)。1979第1回ヘンリー・ムーア大賞展 佳作賞受賞(箱根)。第14回現代日本美術展(東京都美術館、京都市立美術館)。1981第9回現代日本彫刻展 招待 買上げ(宇部市)。1982第8回現代彫刻展 招待 買上げ(神戸市)。昭和57年度 名古屋市芸術奨励賞受賞。1983第3回ヘンリー・ムーア大賞展 優秀賞受賞(美ヶ原)。1984第9回現代彫刻展 招待 買上げ(神戸市)。名古屋市博物館にて個展。首相官邸芸術文化人のつどい 招待。1985第11回現代日本彫刻展 宇部市野外彫刻美術館賞受賞(宇部市)。第4回ヘンリー・ムーア大賞展 彫刻の森美術館賞受賞(美ヶ原)。1987第5回ヘンリー・ムーア大賞展 彫刻の森美術館賞受賞(美ヶ原)。昭和62年度名古屋市都市景観賞受賞。1989平成元年 愛知県芸術選奨文化賞受賞。平成元年 名古屋市文化振興賞(評論部門)佳作賞受賞。日本現代彫刻in台北展(台北市美術館、中華民国政府主催)。今日の視線・空間展(富山アート・スペース)。1990東京銀座4丁目銀座七宝ビル前に個人専用発表コーナー開設(2000年まで)。1991「名古屋塑造(モデリング)」出版(アドア出版)。1993「20世紀 愛知の美術」展(愛知県美術館)。愛知県美術館にて個展(~’94/名古屋)。ギリシア悲劇「オイディプース王」仮面制作(愛知県芸術劇場大ホールにて上演)。1996ナゴヤ・ソウル立体造形の交流展(名古屋市民ギャラリー)。インスタレーションinフュルト(フュルト市立公園/ドイツ)。1997ソウル・ナゴヤ立体造形の交流展(ソウル/韓国)。日米イメージの交流展(愛知県美術館)。1998平成10年度 鯱光会(愛知一中、県立旭丘高校他)顕彰受賞。1999ギリシア悲劇「アンティゴネー」仮面制作(愛知県芸術劇場大ホールにて上演)。ギャラリーAPAにて個展(名古屋)。2000Works on Paper展 MILLER Gallery in CMU(USA)。現在、行動美術協会会員、名古屋造形芸術大学教授・学長
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