内容説明
言語とその障害には、著しい多様性・多形性、さらには多元性・多源性がある。反響言語を含む言語症状は、物質として機械論的に、生命として目的論的に、精神として意識論的に、人と人とのかかわりとして社会論的に把握する必要がある。
目次
第1章 ヴェルニッケ・リヒトハイムの図式と言語野孤立仮説
第2章 反響言語と意味性ジャルゴン
第3章 意図的発話と自動的発話―反響言語の減弱型
第4章 部分型反響言語
第5章 同時発話(シラリア)
第6章 努力性反響言語―非流暢性発話
第7章 力動失語の反響言語
第8章 反響言語と強迫的行動
第9章 失語の症状理解に向けて―指示表出と自己表出
著者等紹介
波多野和夫[ハダノカズオ]
1975年京大医学部卒。精神科医、医学博士。京都と大阪の赤十字病院と国立病院で臨床に従事した。その後、国立精神保健研究所、滋賀県立精神保健総合センター、法務省矯正局法務技官、佛教大学福祉学部などの勤務を経て、現在、菰野聖十字の家(社会福祉法人)診療所に所属している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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