目次
負けるのは勝つからだ
朝がいつになくおとなしやかになり
心よあのひとを忘れよう
水は渇きが教えてくれる
蜂はわたしを怖がっていない
「逃げる」ということばを聞くと
入り江をよちよち下っていったのは
「信仰」はすばらしい発明品です
オブラートに包まれた思いつきなんて
わたしの川はあなたへとながれる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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13
意訳と違い編訳は【まとめ、整理し、体系的に訳して編集すること】だそうだ。<詩>を編訳で読むことのメリットって何だろう。と感じてしまった。<詩>とはとてつもなく感情的で、情景的で、音楽的であってほしい。単なる言葉の連なりの中に、ほとばしる<何か>があってほしい。短歌でも俳句でも散文でも。ただ言葉を並べればいいわけではないことを再確認。基礎がなければ屈強で堅牢かつ美しい城は建てられない。ということで、本著をきっかけに生まれて初めて自分で詩の意訳に挑戦する機会となった。それはそれで新しい世界が開けた瞬間だった。2025/06/25
なま
12
★4 「信仰」はすばらしい発明品です。よくお判りの皆様には けれども顕微鏡でお確かめください まさかの時には▼口に出していうと ことばが死ぬとひとはいう まさにその日から ことばは生きると わたしがいう▼真実をすべて語りなさい でも斜めに語りなさい 成功はまわり道にある 真実のすばらしい驚きは わたしたちのひ弱な歓びにはまぶしすぎる やさしく説明してあげると 稲妻がこどもたちを落ち着かせられるように 真実はゆっくりと輝かなければならない 人々の目をくらませないように▼等、美しい詩の数々。原文あり。2023/10/13
有機物ちゃん
6
エミリ・ディキンスンの詩の中でも特に短い詩ばかりを集めた80篇選。白を基調とした装丁がとても綺麗。日本の短歌に似た短い言葉の並びだからこそ、心に響きやすく自由に解釈できて楽しい。信条のような自分に言い聞かせるような詩は一人でいる時間を深く愛し、このたくさんの詩も自分のために書いた詩だったんだろうと感じる。2022/09/24
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