内容説明
名古屋地方の無名物故詩人の探索をはじめ、名古屋の近代文学史の掘り起こしに半生をささげてきた著者のエッセイ集。半世紀にわたる手作りの個人誌『風』『雅梨』『樹科』から19篇を収録する。
目次
七つの子雑考
河童の壺
二冊の図録
祇園井特のこと
近江俊郎の訃
アンジェラスの響き
アザミの花
なぜアザミなのか
山頭火 井月墓参の旅
二枚の子不語
柘榴天神考
三岸好太郎の素描集
コウノトリのはなし
白瀬中尉のこと
杁の字
さざれ石少考
さざれ石続考
藤田嗣治の戦争画
表棹影の詩歌
著者等紹介
木下信三[キノシタシンゾウ]
1934年、名古屋生まれ。1966年、個人雑誌をはじめる。1968年、名古屋地方の無名物故詩人の発掘作業開始。1970年より山頭火の実証的研究をこころざして全国の山頭火足跡を追跡調査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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