内容説明
文学は死んでいない。文化的混乱のなかでも、日々生みだされる“文”のエネルギーは増大するばかりである。文学の未来は、その土壌に支えられているのだ。ゼロ地平から起動する“純文章”という未来。
目次
1 文という現場(「文」と「文学」の裂けめ;「作文」という領域―縁者たちの文章について;口語の幻 ほか)
2 雑なるものの力(永久文体革命者―谷崎潤一郎;文章家としての内田百〓(けん)
「雑記」の出自―林芙美子 ほか)
3 闘いのスタイル(にぎやかな「私」史―高橋源一郎;「前衛」の臨界点―筒井康隆;異種への懸想―川上弘美 ほか)
著者等紹介
清水良典[シミズヨシノリ]
1954年、奈良県生まれ。立命館大学卒。文芸評論家。愛知淑徳大学教授。1986年第33回群像新人文学賞受賞。1994年名古屋市芸術賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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