感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
14
勅撰和歌集の歴史を考えれば天皇制と和歌の密接な関わりは想像できるが、現代短歌においても、歌会始の特別な位置づけ、天皇の詠んだ歌であたかも戦争責任が免罪されるかのような読まれ方など、ほかの文学ジャンルには考えられない相思相愛の関係がある。戦時中の戦争賛美の短歌への反省と悔悟が十分になされないまま、なんとなく、いまだに、権力への無反省なよりかかりがあることを、地道な資料渉猟から明らかにする。批判的精神をなくした文学には未来はないのだろうなと思う。文化勲章をやるといわれても受け取らないくらいの気概がないと。2014/09/10
takao
1
ふむ2024/10/14