目次
岩瀬文庫切わかりQ&A
明治維新当時の西尾城下
岩瀬文庫の世界
三河に岩瀬文庫あり
岩瀬弥助式古書購入法
座談会 岩瀬文庫から図書館を考える
岩瀬弥助の読書ノート
岩瀬弥助ゆかりの地をめぐる
岩瀬文庫の今昔
思い出の品々〔ほか〕
著者等紹介
塩村耕[シオムラコウ]
名古屋大学文学研究科教授(日本文学)。1957年、兵庫県生れ。東京大学文学部国文学専修課程卒業。専門は、井原西鶴を中心とした近世前期文学、書物文化史など。2000年6月より岩瀬文庫の悉皆調査と詳細な書誌データベースの作成に没頭、2017年中に完成予定。データベースは岩瀬文庫のホームページより公開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小鈴
18
明治時代には私立図書館が数多くあったが今やほぼ残っていない。その中で愛知県西尾市の岩瀬文庫は市立になったものの資料そのまま地元に残った。肥料商・岩瀬弥助がどのような思いで図書館を作ったのか、その記録は残されていない。しかし、男女の別なく貸出し、視線を感じるだろうからと婦人専用閲覧室まで作る気のききよう。子どもから大人まで楽しめる図書館に。死後は財団法人化。戦後は蔵書売却の危機に陥る。他の私立図書館が大学や県立図書館に蔵書が売却される中、市民の有志の活動で三河に残ったのだった。2017/02/20
林克也
3
あの岩瀬文庫のことを深く知ることができ、とても参考になった。特に、逸村裕さんと樽見博さん、堀川貴司さんと塩村耕さんの座談会が面白かった。古書や図書館のあり方についての思い入れ、教養というものは何か、ということなど、非常に興味深い座談会でした。また、三河の文庫として、岩瀬文庫の他に渡辺政香の寺津八幡社書庫、村上忠順の千巻舎、羽田野敬雄の羽田八幡宮文庫があったことなど、大変参考になった。三河人の、本に対する思い入れに感銘を受けた。いま、こういう教養と財力と人脈そして思い入れのある人は三河にいるのだろうか。 2017/01/05
Ryuji Saito
1
2017年143冊目 2017/12/26
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