内容説明
遅々として進まないわが国の精神医療改革。その原因は「政治の季節」に起きた「学会の混乱」にある。混乱はなぜ起きたか―。どういう経過をたどり、今日に至っているのか―。その全容を明らかにし、新しい精神医療を切りひらく道筋を示す。
目次
序章 「脱施設化」問題―日本の精神医療改革の遅れの象徴
第1章 第66回精神神経学会での学会乗っ取りと変質(“革命的”といわれた金沢学会の実態;「総会議事録」にみる金沢学会の分析 ほか)
第2章 源流・象徴としての東大精神科紛争の「責任」(紛争小史;いわゆる「自主管理病棟」について ほか)
第3章 地域精神医学会での破壊行動について(「生活臨床」と地域精神保健活動―群馬の取り組み;地域精神医学会を攪乱したもの ほか)
第4章 わが国の脱施設化の行方(遅々として進まないわが国の精神医療改革;瀕死状態に近づきつつある「現・精神医療体制」 ほか)
資料
著者等紹介
中澤正夫[ナカザワマサオ]
昭和37年、群馬大学医学部卒。インターンを経て、昭和38年、群馬大学精神科入局。48年、精神科講師。54年、代々木病院精神科部長。平成7年、みさと協立病院長。同10年、代々木病院副院長。同14年定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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