内容説明
屈辱…絶望…そして届かぬ怒り。元・日本軍慰安婦たちの終わりなき哀しみ。無窮花=木槿(ムクゲ)朝鮮民族は、美しくやさしい花を途切れることなく次々と咲かせるこの花に、周辺の大国から幾度となく侵略を受けても抵抗を続けてきた国の歴史を重ねてきた。
目次
証言(私自身が強制連行の最も確かな証拠ではありませんか。;朝鮮人の特攻兵と一緒に歌って泣いたこともあります。;朝鮮語を使っただけで「トキ子」は首をはねられたんです。;「処女供出」の名目で私たち3人が連行されました。;16歳の時、警察で拷問され気がついたら福岡の「慰安所」でした。;朝鮮と中国の女性150人を並べ首切りを始めたんです。;空襲が激しくなっても「慰安所」には兵隊が並びました。)
ルポ(奪われた記憶を求めて―元日本軍「慰安婦」沈達連さんの強制連行の現場から;日本への恨、戦争への恨―「慰安婦」だったことを恥だとは思わない。そうさせた日本が悪いのだから。;朝鮮で暮らす性奴隷被害者たち―計り知れぬ苦悩の果てに語られた過去;無窮花につつまれて―韓国人元日本軍「慰安婦」金学順さんの死)
著者等紹介
伊藤孝司[イトウタカシ]
1952年長野県生まれ。(社)日本写真家協会会員。日本ジャーナリスト会議会員。フォトジャーナリストとして、日本の過去と現在をアジアの民衆の視点からとらえようとしてきた。アジア太平洋戦争で日本によって被害を受けたアジアの人々、日本がかかわるアジアでの大規模な環境破壊を取材し、雑誌・テレビなどで発表。また、日韓・日朝関係に関する取材にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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