内容説明
顔のない都市から、ゆたかな文化のまちへ。歴史、文学、芸能、ことば、食、国宝…etc.“観光都市・名古屋”の可能性を多角的に探る。
目次
1 名古屋の歴史・文化と観光(大須・名古屋城・熱田神宮―名古屋の歴史文化遺産と観光;名古屋は「芸どころ」か?!;名古屋の文学―俳人・馬場駿吉の見た名古屋;名古屋のことば)
2 名古屋のまちづくりと観光(名古屋の観光まちづくり;名古屋城の本丸御殿復元を考える―熊本城の復元を参照して;絵葉書からさぐる“近代名古屋”の観光;名古屋の歴史・文化・まちづくりと観光)
著者等紹介
山田明[ヤマダアキラ]
名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授
吉田一彦[ヨシダカズヒコ]
名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naka
3
所々面白い知見と著者の考察あり。名古屋は物流の重要な中継地で色んな所から人が来るという背景から、昔は異文化が沢山流入し、かつ来る人々を相手にした興行も盛んで芸所だった。しかし、地域内自己完結型経済が、交通網の発展に伴ういわゆる名古屋飛ばしを許し、芸所は廃れ、質実剛健・ものづくりだけが伸びていったのではないか、とか。確かに、愛知県は他県と比べて外から人を呼び込む必死さがないと思ってました。それを(顧客を喜ばせたいという)おもてなし精神が足りないと言い換える場合もあるのでしょう。2016/06/09