内容説明
歴史は「未来の鏡」である。最古の史書「記・紀」をひもとき、古代日本=倭の置かれた地政・歴史的背景から、その文脈に隠された真の意味を解読する。歴史にふれるとは、その過去を糺し、将来の教訓として学ぶことである。
目次
第1章 闕史八代とはどんな時代か―「綏靖」から「開化」まで
第2章 二人の入彦がつくりだしたもの
第3章 「景行」とヤマトタケルの史的実像―付として神武東征の実相
第4章 「応神」と任那利権の成り立ち―神功皇后は実在したか
第5章 転換期としてのホムタ系天皇時代
第6章 最強天皇「雄略」とその陰に咲く哀花―「雄略」はどんな大王だったか
第7章 蘇我臣と尾張連の対抗、そしてその狭間
第8章 蘇我の権力独占と任那問題の帰趨
第9章 崇佛と非佛の狭間に揺れる社会
第10章 白村江の悲劇を考える
第11章 新東夷圏の形成と倭の模索
第12章 古代でもっとも輝いた女帝「持統」とアマテラス
第13章 書き残されてきたことと短い結論
著者等紹介
野原敏雄[ノハラトシオ]
1930年、名古屋市生まれ。1958年、名古屋大学大学院文学研究科(史学地理学課程)修士修了。1959年、中京大学商学部講師(経済地理学担当)、以後教授・学部長、大学院研究科長、大学図書館長などを歴任。中京大学名誉教授。文学博士。ポーランド地理学会名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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