東海風の道文庫
揚輝荘と祐民―よみがえる松坂屋創業者の理想郷

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784833106283
  • NDC分類 521.86
  • Cコード C0021

内容説明

アジアとの交流の先駆けの場であり、国内外の著名人との社交場として使用された揚輝荘。その華麗な近代建築と庭園の魅力、そして社会事業に力を注いだ伊藤祐民の生涯を解き明かす。

目次

第1章 揚輝荘へようこそ―庭園・建物みてあるき
第2章 揚輝荘を解読する
第3章 伊藤祐民とその時代(祐民の近代都市名古屋づくり;インド旅行―紡がれたアジアへの思い)
第4章 いとう呉服店の歴史
第5章 揚輝荘の活用と城山・覚王山のまちづくり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

6
松坂屋創業者の伊藤祐民が名古屋市千種区に築いた別荘、揚輝荘の魅力についてまとめた一冊。現存する聴松閣地階にも具現化されているような祐民の仏教趣味、ビルマやインドの独立運動との関わりなど、いろいろと興味は尽きません。戦後のマンション開発で地下トンネルなどが失われたことは残念ですが、NPO法人揚輝荘の会などの努力によって、聴松閣などが保存され、まちづくりの拠点として積極的に活用されているのは喜ぶべきことでしょう。2020/08/20

えすてい

5
松坂屋初代社長伊藤祐民の別荘である揚輝荘(名古屋市千種区)。彼の趣味と理想、そして伊藤家に代々伝わる信仰心と家訓を融合させた理想郷。そこは財界人の社交の場でもあり、アジア各国から集まってきた留学生の寄宿の場でもあった。そして時代は戦争に翻弄され、戦後は接収・マンション開発で敷地と建物は大半が失われ、残された敷地と建物は名古屋市に寄贈される。汪兆銘をかくまうためともされた「隠し地下通路」もマンション開発で失われたのも惜しまれる。だけど、名古屋の地に知られざる足跡を残した伊藤祐民の名は決して消えないだろう。

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