内容説明
信長がその人生で初めて会った西洋人ルイス・フロイス。彼の目に信長とその時代はどう映ったのか?アルカラ版(スペイン語版)からフロイスの二通の手紙を翻訳。信長の岐阜城における「宮殿」の実態ほか最新の遺跡発掘調査も紹介。
目次
上の章 フロイスと信長(フロイスの日本上陸;待望の都へ;将軍殺害、そして宣教師の追放へ;都への復帰;信長に謁見 ほか)
下の章 フロイス・二通の手紙(第一の手紙―一五六九年六月一日;第二の手紙―一五六九年七月十二日)
著者等紹介
高木洋[タカギヒロシ]
1949年、熊本県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科修士課程修了。元岐阜市歴史博物館長、岐阜県博物館協議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くすりん
3
面白かった。イエズス会宣教師フロイスさんは、ポルトガル人で戦国時代の日本史を記した人物で、この本は彼が本国へ送った手紙の現代訳版と、その解説がされた構成の本である。フロイスは、そもそも記録魔で色んなことを書き残しているが、今の日本人からすると甚だありがたい記録だなと思う。彼がみた信長像の記述も非常に興味深い。圧倒的カリスマにして、ちゃう現実主義者。しかし、フロイスというかポルトガルなどの他国の文化,文明への興味や理解の示し方なと、とてつもなく頭が良かったんだなと思う。2024/09/16
ようざん
0
戦国時代の状況や市井の雰囲気、また、織田信長という人間がどういう人物だったか、フロイスの手紙から彼の発言、行動を通じて丁寧に読み解いていておもろかった。当時のキリシタン大名含めたキリシタンの動向や南蛮との関係も興味深かった。あと、和田惟政の評価が俺の中で急上昇。2014/01/19