内容説明
悲劇の先にある歴史の真実。氾濫・洪水を繰り返す木曽三川の治水を命じられ、あまたの犠牲者を出しながら、難工事を完遂した薩摩藩。だが、「宝暦治水」として知られるこの薩摩義士たちの悲劇こそ、幕末回天に向かう薩摩藩近代化の契機であった!宝暦治水がわが国の近代化にどのように影響を与え、その速度をどれほど加速したかを明らかにいていく。
目次
宝暦治水の歴史的背景
宝暦治水とお手伝い普請
宝暦治水事業の背景と経緯
宝暦治水工事の全容
宝暦治水工事の犠牲者
宝暦治水事業の費用・便益分析―主に西濃地域への影響
宝暦治水と歴史の流れ
著者等紹介
牛嶋正[ウシジマタダシ]
1931年、兵庫県に生まれる。1955年、京都大学経済学部卒業。名古屋市立大学経済学部教授、参議院議員、名城大学都市情報学部教授を経て、現在、名城大学都市情報学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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