内容説明
近代的「知」の呪縛を超えて。日本近代という嵐に抗して、農にかかわる思想は、いかなる姿で登場し、いかなる結末を遂げたのか。いまや完全にそれは死滅してしまったのか。それとも、錆付いてはいるが、土中に潜む地雷のごとく、爆発の機を狙っていることはないのか。
目次
第1章 小林杜人と転向
第2章 横田英夫試論
第3章 島木健作における「美意識」
第4章 岩佐作太郎の思想
第5章 保田与重郎の「農」の思想
第6章 河上肇と「無我苑」
第7章 近代日本における「修養」
第8章 農業教育に生涯ささげた山崎延吉