内容説明
城下町から工業都市へ―江戸の面影が徐々に消え去り、近代的な産業都市へとめまぐるしく変化した明治時代の名古屋。転換期の風景や世相・風俗を読み解き、近代名古屋のルーツを探る。
目次
第1章 城下町から工業都市へ―地図でたどるその変遷(明治19年名古屋明細地図に描かれた名古屋;明治43年名古屋市実測図に描かれた名古屋)
第2章 明治のまちをゆく(明治建築のすゝめ;明治中期の名古屋繁華街をゆく ほか)
第3章 明治のまち物語(明治の名古屋駅―吉田禄在伝説を斬る;明治の名古屋城―第三師団と名古屋離宮 ほか)
第4章 名古屋の歴史とルーツ(名古屋区長・吉田禄在のまちづくり;明治のジャーナリズム―大口六兵衛を中心に ほか)
著者等紹介
溝口常俊[ミゾグチツネトシ]
1948年、名古屋市生まれ。1979年、名古屋大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、名古屋大学名誉教授。専門は歴史地理学、地域環境史、南アジア地域論。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
11
明治期の名古屋の歴代探訪の本はいくつもあるが、本書は明治時代に特化し、それぞれのテーマに精通した複数の執筆者が述べていっている。名古屋のデパートのもととなった呉服屋に関してはJ.フロントリテイリング史料館フェローの菊池満雄が執筆し、松坂屋(いとう呉服店)に限らない呉服屋にも触れている。明治期は栄·広小路に移転しデパート化した呉服屋は生き延びたが(それでも十一屋→丸栄は2018年閉店)、進出できなかった呉服屋は江戸時代から成業の老舗でも消え去っていった。(以下コメント欄)2021/08/04
kaz
0
写真等が少ないうえに小さいのが期待外れ。図書館の内容紹介は『城下町から工業都市へ-。江戸の面影が徐々に消え去り、近代的な産業都市へとめまぐるしく変化した明治時代の名古屋。さまざまな古地図や写真とともに転換期の風景や世相・風俗を読み解き、近代名古屋のルーツを探る』。 2021/09/12