内容説明
阿弥陀の本願の救済は、私たちの行為の善し悪しによって、救われたり救われなかったりするという話ではない、無条件の救いです。念仏の智慧は、「偽」なる私の正体を徹頭徹尾照らし出す。真宗はその光を仰いでいく歩みなのです。名講師による珠玉の仏教講座、遂に完結。
目次
第13講 罰と罪―真宗仏教は人が犯す罪をどうとらえるのか(罪ということが分からなくなった現代;『大無量寿経』に説かれる五逆と謗法;恩田に背き、福田に違する ほか)
第14講 提婆尊者―悪逆があったればこそ本願が開顕された(“悪役”提婆を「尊者」と仰いだ親鸞聖人;お釈迦様の慈愛を受け止められず、反逆する;悪逆があったおかげで、阿弥陀の本願が開顕された ほか)
第15講 悪人成仏―あなたは悪人ですか、善人ですか(最も大切なのは「何が真実か、何が虚偽か」;「善人、悪人とは何か」を本文から聞き取る;善人とは「自力の立場で善をなしうると思っている」人 ほか)
著者等紹介
池田勇諦[イケダユウタイ]
1934(昭和9)年三重県桑名市に生まれる(父は小松市瀬領町出身)。東海同朋大学(現・同朋大学)仏教学部卒業。大谷大学大学院博士課程満期退学。同朋大学教授、同・学長を歴任して、同朋大学名誉教授。真宗大谷派「講師」。三重教区・西恩寺前住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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