内容説明
本書は「色」、「香り」、「形」、「咲く」のシンプルなタイトルの4部から構成されている。というのも、花粉を運ぶ動物や昆虫たちのみならず、私たち人間もこの4つの特徴により花を認識していると考えたからである。さらに、この花の色、花の香り、花の形、そして花の咲きかたこそが、まさに繁殖のために進化してきた花の特徴でもある。本書では、花の多様性ならびにその美しさに秘められた進化の謎を、繁殖生態学、化学生態学、分子生物学、生理学などの多彩な側面から紹介する。
目次
第1部 色(純白の植物の生きざま:「昆虫白」の不思議な花・ギンリョウソウ;ユリ属植物の多様な花の色と系統関係 ほか)
第2部 香り(花の匂いの進化を探る:モクレン属植物を例に;カンアオイの花生態:キノコバエをだまして花粉を媒介するタマノカンアオイ ほか)
第3部 形(交配様式と花の進化:オオバナノエンレイソウ;傘をさした植物たち:セリ科植物シシウドの性表現と開花習性 ほか)
第4部 咲く(多年草フタリシズカは、なぜ閉鎖花をつくるのか;花が季節や時を告げるしくみ ほか)



