内容説明
植物の寒さに対する適応能力獲得の仕組みを、その構造と機能について詳細に解き明かし、併せて、極地から熱帯まで、植物の多様な生存戦略を興味深く紹介する。
目次
1 寒さに生きる植物の知恵(札幌では木は凍結して越冬するか;氷点下における水の存在状態;危険な細胞内凍結をどう防ぐか;植物の生存最低温度に挑む;温帯植物の低温馴化と耐凍度の高まり ほか)
2 異なる温度環境に生きる森林(熱帯から亜寒帯への森林の移り変わり;酷寒に生きる東シベリアの森林;氷河に輝くニュージーランドの常緑樹林;モンスーン気候の母なるヒマラヤの温暖林;寒さを知らない多様な熱帯雨林 ほか)
著者等紹介
酒井昭[サカイアキラ]
1920年愛知県清洲町に生まれる。1944年北海道大学理学部動物学科卒業。1966年北海道大学低温科学研究所教授。1970年ミネソタ大学客員教授(1年間)。1983年北海道大学定年退職。1984年オレゴン州立大学客員教授、兼務:植物遺伝資源センター(1年間)。1987年ウエストワシントン大学客員教授(1年間)。現在、北海道大学名誉教授
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