内容説明
規制緩和と市場万能主義、新自由主義的「構造改革」が一層深く推し進められ、経済、社会の広い領域で深刻な格差が進行し、その矛盾を露呈している。現局面で展開されている社会の格差構造を理論的、統計的に分析し、その格差構造の実態を解明することが本書の課題である。
目次
第1部 人口・労働と統計(日本の人口動向と格差社会;現代の失業・不安定就業・「ワーキングプア」―構造的変化と格差;雇用労働者における年齢および所得水準による労働時間格差 ほか)
第2部 生活・福祉と統計(税務統計にみる個人所得分布の二極化;年金格差と高齢者の貧困;医療制度改革による国民医療保障への影響―医療保障における医療保険者間格差 ほか)
第3部 地域・環境と統計(地方自治体の政策形成と統計―格差拡大の危機はらむ地方行政改革;格差社会の地域ガバナンスと地状学―コミュニティベースの統計の試み;健康の不平等―長崎原子爆弾被爆者の健康と社会的支援の課題 ほか)
著者等紹介
岩井浩[イワイヒロシ]
関西大学経済学部特契教授・関西大学名誉教授
福島利夫[フクシマトシオ]
専修大学経済学部教授
菊地進[キクチススム]
立教大学経済学部教授
藤江昌嗣[フジエマサツグ]
明治大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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