目次
文学研究は何のため―“意図の誤謬”、“多義性”、“必読の書”等をめぐって
第1部 シェイクスピアから王政復古まで(民衆演劇としての『マクベス』―マクベスの道化的な性格に焦点をあてて;彫像の場に向けて―『冬物語』における罪から和解への計算;ボーモント&フレッチャーと王政復古期演劇)
第2部 ロマン派から十九世紀まで(キーツのギリシア;“愛と女性描写”に見るバイロンの本質―バイロン『ドン・ジュアン』;“交錯する視線”の物語―ジェイン・オースティン『分別と多感』論 ほか)
第3部 二十世紀から現代へ(キャサリン・マンスフィールドの「亡き大佐の娘たち」が輝く瞬間;ある編集長からみた「レダと白鳥」;詩的方法としてのコラージュ―パウンド『詩篇』における漢字的コラージュの創造性 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akuragitatata
1
面白かったです。英米文学詳しくなくてもそれなりに読める論文集。前書きとあとがき殻にじみ出る、文学研究をめぐる環境の悪化はすごいものがありますね。2009/08/31
viola
0
知人の先生方の論文集なので読んでみました。2009/06/01
えりーぜ
0
タイトルの「文学研究は何のため」に答えているのは序文ぐらいだったような…。 論文集なので、この研究がはっきり何につながる、と書いたものは少なかったな。ただ自己分析や社会への理解に至る鍵があるのだろうとは感じられた。2018/10/20