目次
第1部 ヨーロッパからの離脱、アジアへの傾斜(大国主義の復活とロシアの対外政策の変化;ロシアのアジアにおける役割―統合と深化に向けて ほか)
第2部 中国との「戦略的パートナーシップ」の実相(中ソ関係正常化交渉に関する一考察―カンボジア問題をめぐる協議を中心に;中ロエネルギー協力関係―戦略的パートナーシップと相互不信のジレンマ ほか)
第3部 対日政策の転換(プーチン政権の対日政策―八つの特徴;ロシアにおける日ロ関係史の現在―「複数の歴史認識」に向けて ほか)
第4部 朝鮮半島、東南アジア、南アジアに対する政策(ロシアの朝鮮半島政策―なぜ、発言力を失ったのか?;ロシアと東南アジア ほか)
著者等紹介
木村汎[キムラヒロシ]
北海道大学名誉教授
袴田茂樹[ハカマダシゲキ]
青山学院大学国際政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
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★5 「契約は守らざるべからず(Pact sunt servanta)」。これはローマ法以来、欧米諸国の市民社会に定着している最も重要な約束事である。たとえ価値観が異なろうとも、このルールを遵守する限り、西欧型議会民主主義は成り立つ。これは、市場経済の基本原則である。「法は電柱のようにすり抜けていくもの」(ロシアの諺)と考えがちなロシア人はこの原則を守ろうとしない。エリツィン時に結んだ「生産物分子協定」に基づく2.3の契約をオイルで儲けたプーチンはサハリンのごとく反古にしたがる。2008/01/22
メルセ・ひすい
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9-36 赤39 ★5 ・プーチン大統領 二期目あたりから顕著となった大西洋主義離脱とユーラシア主義への急激な傾斜。経済、外交などの諸側面から自信を回復したロシアの姿を分析する。 ★でも、資源は不況にもろいよ! 石油と天然ガスの輸出が全輸出額の57%を占める。 ロシア研究者らにより2004年に始められた「ロシアとアジア-新しい協力関係の構築」と題するプロジェクトの成果の集成。「ヨーロッパからの離脱、アジアへの傾斜」「対日政策の転換」等をテーマとする12論文を収録する。2007/12/06
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