内容説明
本書は、『万葉集』を代表する歌人大伴家持の作品そのものを考察の対象にする。表現分析によって析出される個々の作品の方法は「ひとつの点」かもしれないが、それぞれの「点」が相互に関連し合い、いくつかの「軌跡」を見出すことができれば、それこそが万葉「歌人」として歩んだ家持の姿を見定めるきっかけとなる一冊。
目次
1 在京期の作品(初期作品;悲傷亡妾歌;安積皇子挽歌;聖武天皇東国行幸従駕歌論)
2 越中期の作品(越中歌壇について;長歌作品の方法;王権讃美の方法)
著者等紹介
広川晶輝[ヒロカワアキテル]
1968年群馬県安中市に生まれる。1999年北海道大学大学院文学研究科博士後期課程国文学専攻単位取得退学。同年北海道大学文学部助手。2000年北海道大学大学院文学研究科博士後期課程国文学専攻修了。博士(文学)。現在、北海道大学大学院文学研究科助手
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