内容説明
「人権宣言」の国フランスは、黒人奴隷制植民地ハイチの革命にいかに対応したか。フランスの史学界永年のタブー、ハイチ革命史。
目次
第1章 植民地帝国と黒人奴隷―プランテーション・システムと奴隷
第2章 黒人奴隷制論争―「人権宣言」の歴史性
第3章 黒人奴隷制廃止宣言―ハイチ革命のインパクト
第4章 女性の権利と黒人の権利―オランプ・ド・グージュの黒人奴隷制観
第5章 フランス革命と植民地主義―「原則よりも植民地が滅んだほうがよい」という標語をめぐって
第6章 トゥサン・ルヴェルチュール―独立の指導者に見る国家観
第7章 植民地支配の「遺産」―建国の諸困難と「ハイチ化」への道