内容説明
「哲学」ばかりでなくより広い「思想」の歴史の中で、もっとも精力的に「自分」なり「自律」の課題と取り組んだのは、カントをふくむ「ドイツ観念論」の人々である。「論理」構造のみをみて「観念的」て否定的に理解されがちなそれらの思想を、その「論理」を支える「心根(Gesinnung)」の面から、いわば彼らが「自律」を強調せざるをえなかった非「自律」的現実との相克の面から、一つの「理想主義」として見直そうとしたのが本書の出発点である。
目次
序論 ドイツ観念論と「自律思想」
第1編 カント(カントにおける「自律」の問題と「コペルニクス的転回」;「自律」への「啓蒙」;カントとルソー)
第2編 フィヒテ(Tathandlungとはなにか;「実践」理解の転換)
第3編 ヘーゲル(ヘーゲルにおける「自由」観の構造;ヘーゲルの「自由」観とルター)
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