北大文学研究科ライブラリ
死者の結婚―祖先崇拝とシャーマニズム

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  • サイズ B6判/ページ数 260,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784832933736
  • NDC分類 387
  • Cコード C1039

出版社内容情報

遺族が死者に結婚させる習俗を「死者の結婚」という。結婚が歴史や地域文化により社会的に構成された制度・文化であることを,東北地方の「ムカサリ[結婚]絵馬習俗」調査を軸に,東アジア社会特有の冥婚習俗やアフリカの亡霊婚,女性婚等の事例を通して考察し,結婚の意味や社会的機能をリアルに認識する素材を提供する。

目次

第1章 未婚の死者に捧げる絵馬(祖先崇拝とは何か;ムカサリ絵馬習俗 ほか)
第2章 祖先崇拝と社会構造(黒澤の社会構造;ムカサリ絵馬習俗と家族関係 ほか)
第3章 花嫁人形と死者への思い(花嫁人形習俗;奉納者調査 ほか)
第4章 沖縄の冥婚習俗と祖先崇拝(沖縄と東南アジアを比較する;グソー・ヌ・ニービチ ほか)
第5章 冥婚の比較文化・社会構造(東アジアの冥婚;冥婚の比較類型論 ほか)

著者等紹介

櫻井義秀[サクライヨシヒデ]
1961年山形県生まれ。1987年北海道大学大学院文学研究科博士課程中退。2004年より北海道大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

志村真幸

3
 2010年に北海道大学出版会から出た単行本の文庫化。  著者は宗教社会学者。東北地方やタイにおける宗教を扱ってきたことで知られる。  本書は、死者との結婚=冥婚について、東北、沖縄、韓国などをとりあげたもの。手法は社会学。整理、分類、理論化により、各地に通底する心性を探そうとしている。  事例としては、山形のムカサリ絵馬と青森の花嫁人形が中心。なぜこのような習俗が存在し、現代にまで続いているのかが、社会構造的な解き明かされており、勉強になる。2025/10/08

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