感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
18
村橋久成は幕末に英国に留学した薩摩スチューデント。戊辰戦争に参戦後、開拓使に勤務し、函館の七重開墾場、札幌の琴似村の建設に従事。また、ビール工場の札幌建設を具申し、サッポロビールの基礎を作った。留学の課題は軍事。学びと実務が一致した期間は僅かだが、その後は官吏として北海道の勧農、勧業へとモチベーションを上書きしていった。日本人同士が血を流した戊辰戦争と西南戦争の間、戦勝藩内の情実人事、内閣設立前の組織の未熟さなど合理的な意見が顧みられない時期に発揮した薩摩隼人のアントレプレナーシップは現在でも色褪せない。2024/11/09
-
- 和書
- キーワードで読む観光