内容説明
本書は、牧野富太郎研究の第一人者・田中純子氏(練馬区立牧野記念庭園学芸員)による最新の牧野富太郎伝です。1.牧野式の植物図は何を手本にして生まれたか。2.植物学名を初めてつけた日本人は牧野博士というエピソードの真相。3.牧野のしゃれた肖像写真はいったい誰が撮影したのか。4.ピストルを携行した、初の海外調査・台湾行の実情。5.『大日本植物志』や『牧野日本植物図鑑』など代表作の知られざる編纂の経緯。6.牧野が残した遺言や牧野の遺産を守り通す家族の話。などなど、これまで語られなかった逸話やその素顔をふんだんに盛り込んだ“詳伝”を新たに書き下ろしました。
目次
第1部(富太郎、時計バラバラにする ほか)
第2部(幡多地域へ植物採集旅行 ほか)
第3部(牧野31歳、悲しみからの出発 ほか)
第4部(大学での危うい立ち位置 ほか)
第5部(関東大震災を体感する ほか)
第6部(牧野博士を「操縦」する ほか)
番外編(次女・鶴代さんに残された仕事 ほか)
著者等紹介
田中純子[タナカジュンコ]
1964年生まれ。上智大学大学院修士課程卒業(歴史学専攻)。東京の中高等学校で教師となり、その後東京国立博物館資料館で江戸から明治時代にかけての博物学的資料の整理および東京国立博物館所蔵博物図譜のデータベース作成に携わる。2010年にリニューアルオープンした練馬区立牧野記念庭園記念館の学芸員となり現在に至る。牧野富太郎の生涯や研究業績を調査しその顕彰に努め、植物と関わったさまざまな人たちの展示を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小池 和明
Kuliyama