内容説明
スペル・イー・エスは、不完全なものや壊れたものを専門に撮るアンダーグラウンドのカメラマンだ。被写体たちはエスとの接触を望み、それは時にひどく過激で奇妙なものとなる。更にエスは傷に執着する。それは自らの過去の傷への憧憬か、それとも…。シリーズ関連作として、商業誌未発表の『Fingered』と書き下ろし『殺人音楽』を加え、更に珠玉の短編二作も併録した西条公威ワールドの決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかはし
4
何年も前からずっと読みたいと思っていたけど、絶版で入手できなくて…まず入手するまでにかなり時間がかかってしまった「スペル・イー・エス」シリーズ第1作目。6篇の短編で構成されており、非シリーズの前半2篇+シリーズに繋がる後半4篇。今作ではエスの紹介編という感じ。シリーズとしてはまだまだこれからという印象で続きを読まなくては!と先が気になります。アンダーグラウンドでグロテスクな描写も少なくないのですが、淡々としていて硬質な文章もこの世界観に嵌っており、その裏に隠されたメッセージを咀嚼していくと非常~に面白い!2014/02/21
あやめ
2
ようやく「スペル・イー・エス」シリーズに入りました。西条さんの短編は砥いだナイフでぐりぐりされる感覚がする。2014/03/09
bosh709
0
「スペル・イー・エス」シリーズ。2014/01/02