感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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            福永において、その魂の旅は未完であり、その現実において永遠に続けられる。人間が生きて行く先には常に死という深淵がある。死への墜落、生の中断、そして、その先にある新しい生(再生、転生)。死を越えて、死の彼方に新しい生の息吹きに呼吸づくためには、人は自ら現実的な生を死んで非現実な転生へ向かう。死を媒介として、内的生命は新たな次元に、新たな光輝をもって甦る。死をかいくぐることによってしか転生がもたらされないのと同じく、転生した新しい生の中には、常に死が含みこまれている。(本書より引用) 2020/06/01
          
        

              
              

