内容説明
天災、戦争、テロリズム、レイシズム、ポストコロニアル…古き常識を破り、露わになった新しい現実のなかで、宗教はどのように語り直されていくべきか。ジャック・デリダ、ジュディス・バトラー、ホミ・バーバ、タラル・アサド。金成禮などによる、来たるべき宗教研究の指針を提示する現代の必読書。
目次
序論 宗教研究の突破口―ポストモダニズム・ポストコロニアル批評・ポスト世俗主義
第1部 「宗教」という概念を超えて考える(「宗教」カテゴリーをめぐる近年の議論―その批判的俯瞰;宗教的起源への志向性;信仰と知―理性のみの境界における「宗教」の二源泉)
第2部 「自己」のテクノロジーとしての宗教(主体交渉術としての宗教論―縄文社会の宗教研究によせて;儀礼と身体;宗教体験と日常性)
第3部 「宗教」から見た植民地と暴力(植民地主義と宗教;暴力と宗教―ベンヤミンの「暴力批判論」における批判、脅迫そして神聖なる生;歴史的暴力の記憶)
第4部 「ポスト世俗主義」を生きるために(ナショナリズムと宗教;公共宗教を論じなおす;世俗主義を超えて)結論 異議申し立てとしての宗教研究
著者等紹介
磯前順一[イソマエジュンイチ]
1961年茨城県生まれ。国際日本文化研究センター准教授(宗教・歴史研究)。文学博士(東京大学)
山本達也[ヤマモトタツヤ]
1979年山口県生まれ。日本学術振興会特別研究員(PD)。人間・環境学博士(京都大学)。文化人類学。インド在住チベット難民たちによる音楽実践を通した若年層のアイデンティティ模索の研究に従事し、公的言説が要請する以外の生き方の可能性を見いだそうとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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mittsko
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