出版社内容情報
自然破壊、いのちの軽視、報復の連鎖など、人間の傲慢に基づく近代ヒューマニズムの弊害を説き、それにかわる、一切衆生との共感共生を目指した仏教ヒューマニズムを提唱する。禅者の半生の思いを込めた熱きメッセージ。
内容説明
近代ヒューマニズムの傲慢を糾弾し、今こそ「仏教ヒューマニズム」を提唱する。
目次
1 「仏教ヒューマニズム」の復権(世界のグローバル化現象;宗教教団はどうなるか ほか)
2 禅宗教団の課題(西欧の禅批判に思う;禅宗教団の今日的課題 ほか)
3 人権問題の仏教的視点(人権問題の仏教的視点;人間の尊さについて ほか)
4 宗門大学の使命(現代の若者たちに見る光と影;宗教教育はどうあるべきか ほか)
著者等紹介
西村恵信[ニシムラエシン]
1933(昭和8)年、滋賀県生まれ。2歳にして出家、臨済宗妙心寺派の僧籍に入る。花園大学仏教学部(禅学専攻)卒業の後、南禅寺専門道場に入門、柴山全慶老師に就いて参禅修行。1960~61年、米国ペンシルヴェニア州ペンデルヒル宗教研究所に留学し、キリスト教を研究。1970年、京都大学大学院文学研究科(宗教学専攻)博士課程修了。いらい母校花園大学の教員となる。1993年、論文『己事究明の思想と方法』によって、愛知学院大学より文学博士の学位を受ける。2001年4月より花園大学学長
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