内容説明
変容する縁起を俯瞰する。西国三十三所札所諸寺の開創期より近現代に至る各種の縁起を通史的に分析し、寺院発の伝承の変遷に法則性を読み取る。
目次
第1部 縁起通史の試み―古代から近現代まで(試論A 揺らぐ檀那―丹波国穴太寺縁起通史;付論a 丹波国穴太寺縁起と薬師―『一遍聖絵』巻八第一段が暗示するもの;誌論B 分岐する開山―丹後国成相寺縁起通史;付論b 周防国二井寺観音霊験譚のその後;試論C 移りゆく願主―美濃国華厳寺縁起通史 ほか)
第2部 寺院内外伝承差の原理―仮説の提示(補論A 観音発見者の収束―宇治三室戸寺縁起断章;補論B 楊柳観音の波紋―洛東清水寺縁起断章;補論C 草創の遡及―洛北鞍馬寺縁起断章;仮説提示 寺院内外伝承差―原理への模索)
付録 明治二十九年刊『西国三十三所霊験画伝』―仏具としての縁起譚
著者等紹介
中前正志[ナカマエマサシ]
1960年神戸市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。花園大学専任講師を経て、京都女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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