内容説明
日本中世の政治をも動かした、宗教儀礼の力学(ダイナミズム)とは。欧米の「儀礼学」理論の導入を試みた、画期的な学際的研究成果。
目次
日本宗教研究における儀礼学の論点
第1部 儀礼的実修(呪詛神の祭文と儀礼―「呪詛祭」の系譜といざなぎ流「すその祭文」をめぐって;声明の美的表現力と権能―法華懺法の受容から ほか)
第2部 儀礼的身体(密教儀礼と「念ずる力」―『宝鏡鈔』の批判的検討、および『受法用心集』の「髑髏本尊儀礼」を中心にして;二元的原理の儀礼化―不動・愛染と力の秘像)
第3部 儀礼の社会・政治的力学(尼寺における生活を再考する―儀礼、信仰、社会生活の場としての中世の法華寺;醍醐寺における祈雨の確立と清瀧神信仰 ほか)
特論 儀礼と宗教テクスト―中世密教聖教の権能をめぐりて
著者等紹介
ドルチェ,ルチア[ドルチェ,ルチア][Dolce,Lucia]
1964年生まれ。現在、ロンドン大学アジア・アフリカ学院人文学部准教授、日本宗教研究所所長。日本宗教史、仏教学
松本郁代[マツモトイクヨ]
1974年生まれ。現在、横浜市立大学国際総合科学部准教授、立命館大学衣笠総合研究機構特別招聘准教授。日本中世史、文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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