内容説明
「説話集」の中には一定の法則によって、一定の構想のもとに説話を配列した「作品」も存在する。著者はそのような考えに基づいて、『沙石集』という「作品」が、いかなる構想のもとに述作せられた、いかなる性質の作品であるか、ということについて考えてみた。
目次
第1部 総論(『沙石集』の編集・構成;無住の立場 ほか)
第2部 各巻の構成(巻一の神明説話;巻二の利益譚 ほか)
第3部 書誌的諸問題(『沙石集』慶長本;米沢市立図書館蔵本『沙石集』の本文)
第4部 付論(『西行物語』の伊勢参宮記事;徙される霹靂神―『感霊録』第一縁 ほか)
著者等紹介
片岡了[カタオカオサム]
1935年6月北海道生まれ。’64年大谷大学大学院博士課程中退。現在、大谷大学教授。著書に「大谷大学本節用集研究並びに総合索引」ほか
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