内容説明
政治的な望みを祈祷に込め、密教の力を用いて王権の強化をはかった後醍醐天皇。鎌倉幕府の滅亡、足利尊氏との対立など、激動の時代のなかで、天皇は密教とどのように対峙し、利用してきたのか。
目次
第1章 後醍醐天皇と密教の関わりはじめ(父・後宇多院;後醍醐天皇の密教入門)
第2章 後醍醐天皇と文観房弘真(東寺の興隆;文観房弘真;後醍醐天皇と瑜祗潅頂)
第3章 鎌倉幕府呪詛と滅亡、流刑そして帰京(鎌倉幕府呪詛;鎌倉幕府崩壊;帰京後の行動)
第4章 建武年間中の後醍醐天皇(密教環境の整備;聖徳太子と空海;親政の終末期)
第5章 吉野での後醍醐天皇と密教(南朝;南朝での密教;終焉)
著者等紹介
内田啓一[ウチダケイイチ]
1960年横浜市に生まれる。神奈川県立横浜翠嵐高校卒。早稲田大学大学院博士課程修了。博士(文学)。町田市立国際版画美術館学芸員を経て、昭和女子大学歴史文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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