出版社内容情報
富士山・白山とともに日本三名山と呼ばれる立山。その雄大な自然と古くから人々に知られた地獄信仰は、多くの日本人を惹きつけてきた。先人が長い時間をかけて形成してきたさまざまな思想・宗教が凝集された立山曼荼羅を読み解き、その信仰世界を明らかにする。
内容説明
地獄と浄土が一度に体験できる、「人間救済空間・立山」。その信仰の世界観とは―。先人たちが培ってきた様々な思想・宗教が凝集された立山曼荼羅を読み解き、立山の信仰世界を探る。
目次
第1章 加賀藩立山衆徒の勧進布教活動と立山曼荼羅
第2章 立山開山縁起
第3章 立山地獄
第4章 立山浄土
第5章 立山禅定登山案内
第6章 芦峅寺の祭礼
第7章 画中に描かれた名勝
第8章 立山曼荼羅の用語と形態・素材・制作
第9章 立山曼荼羅の成立過程
第10章 近代の立山曼荼羅
第11章 立山曼荼羅ゆかりの人物
著者等紹介
福江充[フクエミツル]
1963年富山県小矢部市に生まれる。1989年大谷大学大学院文学研究科修士課程修了。1990年富山県立山博物館建設準備室学芸員を経て、1991年富山県立山博物館学芸員、1998年同主任・学芸員。主な著書に『立山信仰と立山曼荼羅』(岩田書院、1998年、第9回日本山岳修験学会賞受賞)など
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