内容説明
10~12世紀にかけ、中央アジアから蒙古一帯に君臨した契丹。草原に展開したこの謎の国では、いかなる文化が築かれてきたのか。遺されたわずかな文献史料をもとに、近年のめざましい発掘成果も取り入れ、豊饒な仏教文化が息づいていたことを詳論。世界史の間隙を埋める力作論考!
目次
第1章 契丹帝后の崇仏の場―興宗朝における慶州の位相
第2章 契丹皇帝と学僧―道宗朝の学僧鮮演とその著作をめぐって
第3章 契丹皇帝と菩薩戒―菩薩皇帝としての道宗
第4章 契丹の授戒儀と不空系密教
第5章 契丹仏塔に見える密教的様相―朝陽北塔の発現文物より
第6章 立体曼茶羅としての契丹仏塔
著者等紹介
藤原崇人[フジワラタカト]
1973年、大阪府生まれ。2001年、大谷大学大学院文学研究科仏教文化専攻博士後期課程満期退学。2012年、関西大学において博士(文学)取得。現在、関西大学東西学術研究所非常勤研究員・関西大学非常勤講師。専門は中国および北アジアを中心とする仏教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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