内容説明
亡き母の菩提寺から、ブッダの涅槃図を壁画にするよう頼まれたが、さてどう描くか。あてない手がかりを求めて、サルナートからクシナガラ、ブッダガヤへと、不安な彷徨が始まる。画家の手と作家の視線が、畏れと驚きをもって捉えた〈人の原風景・インド〉。他にスリランカへの奇妙な旅を描く「象が来る日まで」を収録。挿画50点。
目次
ブッダの歩いた道―インド紀行(インドへ;ハンチングの男;美しいサリー;魅力的な光景;ロマン・ロランの日記;目的地着 ほか)
象が来る日まで―スリランカ紀行(マンゴスティン;孔雀のサリー;スリランカ第一日、パンの樹;腰巻きの男;樹木の花 ほか)