感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
按摩沙弥
1
2000年以上前の東洋に建立された一大建築物である仏教を大智、大悲2つの大柱に説かれている。禅家、浄土家の素養がなければ難解に感じられる。 無分別の境地を正に無分別の分別により示されているため、通常の読書姿勢では、全く理解はできない。仏教とは何か?という姿勢よりも、知性的分別や倫理的当為の生活の限界を突破したい時におすすめ。2016/07/04
秋津
0
日々の生活の中にあって知識に偏重せず、二元的な考えから脱すること、それだけ。ただ、例えば「無」や「矛盾」について、その反対の概念の対比の「考え」として捉えているなら二元論に陥っているとも言えますし、正直「どうしましょう」という感じ。「仏者は平常「人生は苦である」といいますが、これは一般人の解すように単なる厭世観と見てはなりません。人生苦は人間生活の事実をまともに見たもので、…この事実を認覚してそれから出発するのです。」との記述には「単なる厭世観で人生苦しいとか言ってますふへへ。」と思ってしまうなど。2017/09/24