内容説明
イスラム教国家で圧倒的少数派として生きる仏教徒、宗教が途絶していた国での仏教復興、国境を越えてつながる仏教ネットワークなど、刻々と変化する政治情勢や宗教政策と関連づけながら、意外に知られていないアジア仏教の「いま」を追う。
目次
1 マイノリティとしての仏教(インドネシア―五百年の眠りから覚めた仏教;マレーシア―複合民族国家における華人仏教 ほか)
2 戦乱と弾圧をくぐりぬけた仏教(ベトナム―多様な仏教の継承と発展;カンボジア―喪失と再生の物語 ほか)
3 変貌する上座仏教(タイ―都市の瞑想運動と村落の開発活動にみる仏教再編;ミャンマー―アビダンマ学習にみる統制下の伝統と信仰 ほか)
4 現代に生きる密教(モンゴル―草原の民の仏教;ネパール―カトマンドゥ盆地に生きるネワール人の仏教 ほか)
5 勃興する大乗仏教(シンガポール―伝統と改革のはざまに生きる仏教;韓国―修行と社会福祉に専心する仏教 ほか)
著者等紹介
木村文輝[キムラブンキ]
1964年生まれ。1988年名古屋大学文学部卒業。1988年~1989年インド・プーナ大学大学院留学。1995年名古屋大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。愛知学院短期大学講師、助教授を経て、愛知学院大学教養部准教授。インド思想史、現代仏教研究専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
5
アジア各国の仏教事情を記す。インドネシアのアシン師が唱えた「ブッダ・ヤーナ」は,あらゆる仏教の流儀を等しく尊重するもので,古代ジャワ仏教徒の末裔も信仰を表明でき,仏教も急速に浸透した。インドでは,差別と迷信のヒンドゥー教に対し,仏教を平等と科学の宗教とし,不可触民の改宗を進めた。カンボジア寺院は,祭りや僧侶の修行と教育の場である一方で,内戦を経た篤信家の癒しの場でもある。ミャンマーでは,経典重視の立場が上座仏教の根幹。シンガポールでは,政府による「華への回帰」やキリスト教への統制強化などで仏教徒が増えた。2016/08/15
teruyoshi50000
0
モンゴルへ言及のある点は凄いと思ったし、ロシアのグンゼチョイネイ・ダツァンへの言及もあって驚いた。研究者はやっぱりいるもんだねぇ・・・。2011/06/19
しえろ
0
アジアの主要な国と地域をほぼカバーしているというのが凄い。モンゴルではロシアについても言及してたし。2011/03/10
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