出版社内容情報
菅野 博史[カンノ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
南北朝・隋代は中国仏教が大成するための育成期といわれる。主な大乗経典の翻訳が遂げられるや、その注釈書が競うように著わされた。本書は、その時代の大乘経典の思想的位置づけがどのようになされたかについて、精緻に論究する。
目次
序章 東晋・南北朝の仏教の思想と実践―仏教受容初期の具体像
第1部 法華経疏の研究(『法華経』の中国的展開;光宅寺法雲の法華経観 ほか)
第2部 維摩経疏、涅槃経疏、般若経疏の研究(杏雨書屋所蔵『釋肇序抄義』翻刻;杏雨書屋所蔵『釋肇序抄義』の研究 ほか)
第3部 『大乗四論玄義記』の研究(『大乗四論玄義記』「仏性義」の「第一大意」の分析;『大乗四論玄義記』「仏性義」の「第二釈名」について―『大乗玄論』との比較を含めて ほか)
第4部 その他(天台智〓の死について―中国の学者の解釈を中心として;中国の人間仏教と日蓮の「入世」の思想―浄土教との比較を含めて ほか)
著者等紹介
菅野博史[カンノヒロシ]
1952年福島県に生まれる。1994年文学博士(東京大学)。創価大学文学部教授、公益財団法人東洋哲学研究所副所長、中国人民大学客員教授。専門は仏教学、中国仏教思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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