内容説明
「顕密」から「顕密・禅」へ。中世前期以来の顕密体制は、十四世紀における禅宗の台頭により、どのように変化したのか。「室町仏教」の実態を解明する待望の書。
目次
1 女人と禅宗(女人と禅宗;渡来僧・五山僧と女人の求法)
2 五山禅宗の成立と展開(中世仏教再編期としての十四世紀;仏教と太平記 ほか)
3 禅宗の仏事法会と社会(中世の禅宗と葬送儀礼;五山禅林の仏事法会と中世社会―鎮魂・施餓鬼・祈祷を中心に)
4 禅林伽藍と都市景観(中世の嵯峨と天龍寺;京都五山禅林の景観と機能)
結論(室町仏教と芸能・談義)
著者等紹介
原田正俊[ハラダマサトシ]
1959年生まれ。関西大学文学部教授。専門は日本中世史・仏教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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